カード型の保険証が廃止され、多くの方がマイナンバーカードを保険証として使う時期に入ります。
「マイナ保険証」です。
マイナ保険証を医療機関や薬局で使う際は、顔認証または暗証番号で本人確認を行いますが、この暗証番号は「3回連続で間違えるとロックがかかる」という仕様になっています。
「3回連続」とは、いま目の前で3回という意味ではありません。
一年前に1回間違えて、そのまま1回も成功していなければ、一年後には2回連続で間違えるだけで、合計3回となり、ロックがかかります。
1回でも成功すると、連続回数はゼロに戻ります。
暗証番号ロックがかかっていても保険証としては使えます
実際には、ロックがかかったマイナンバーカードでも、原則として保険証として使うことができます。
暗証番号がロックされていても、顔認証は使用できます。
また医療機関では、「目視確認モード」といって、医療スタッフが目で見て本人確認することにより、顔認証も暗証番号もなしで保険証の資格確認を行うことができる場合がほとんどです。(切り替え方が分からない、といったケースも一部にあるようですが)
また、訪問看護の場合は原則として暗証番号での認証になるようですが、こちらも、看護師さんが目で見て確認して、保険証の資格確認だけは行うことができる仕組みがあります。
ですから、ロックがかかってしまったからといって、受診を控える必要はありません。
参考
マイナンバーカードの健康保険証利用についてよくある質問(厚労省) →Q15
暗証番号ロックは「ある条件を満たせば」自分で解除できます!
各自治体や医療機関、保険団体の案内書を見ると、
暗証番号がロックされた場合には、自治体の窓口で初期化・再設定が必要
と書いてあるものが多いようです。
しかし、実際は、「ある条件を満たせば」自分でロックを解除できます。
・「署名用パスワード」が分かっており、ロックがかかっていないこと
・マイナンバーカードのICチップを読み取れるスマホを持っていること
・セブンイレブンの店舗に行って操作ができること
※イオン/フジの一部店舗も対応 詳細はこちらから確認ください
この3つの条件をみたせば、自分でロックが解除できるのです。
本記事では、セブンイレブン店頭のマルチコピー機を使って、暗証番号ロックを解除する手順を解説します。
自分でマイナンバーカードの暗証番号ロックを解除する
解説動画を公開しています
全体の手順を動画にして公開しています。手っ取り早く知りたい方はこちらをご覧ください。
使用するアプリをスマホにインストール
使用するアプリは「JPKI暗証番号リセット」です。
「パスワード初期化予約」→利用者証明用パスワード
アプリ内の「パスワード初期化予約」→利用者証明用パスワード を選択します。
署名用パスワードを正しく入力し、マイナカードを読み取る
続く画面で、署名用パスワードを正しく入力し、マイナンバーカードを読み取ります。
初期化予約が完了したら、期限までにセブンイレブンなどの店頭に行く
署名用パスワードの検証が成功したら、初期化予約が完了します。
初期化予約の有効期限は、操作完了から24時間後になっています。
表示される期限日時までに、セブンイレブンなどの店頭に行き、マルチコピー機で初期化を行います。
コンビニでの操作手順は動画でご覧ください
セブンイレブンなどに行く際に用意するものは
- マイナンバーカード
- 署名用パスワード
です。スマホ本体はなくても大丈夫です。署名用パスワードを、マルチコピー機に入力する必要がありますので、メモや、スマホ画面でしっかり確認できるようにして行ってください。
実際に、セブンイレブンの店頭で初期化操作を行う様子を、最初にご紹介した動画に収録しています。
操作手順はこちらをご覧ください。
署名用パスワードが分からない場合は、役所の窓口で初期化になります
ロック解除が自分でできるようになったのは、朗報なのですが、署名用パスワードが分からない状態だったり、5回連続で間違えてロックがかかってしまった場合は、この方法では初期化できません。
その場合には、やはり、役所の窓口に行く必要があります。
署名用パスワードは、マイナンバーカードと組み合わせると、自分固有の電子署名を付与できるもので、電子契約書、申込書などに電子署名することで、ハンコを押す以上の本人確認となるものです。
もしかしたら、銀行の届出印より重要なものかもしれません。
署名用パスワードは、「ハンコは別に保管する」のと同じくらい注意して、しっかり保管していただくことをおすすめします。
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