以前当ブログで、100円ショップ・ダイソーのフォトストラップ・キーホルダーに簡単に写真を入れる方法をご紹介しました。
今回は、同じダイソーさんで販売している、
ネームシール・写真シール・CDラベルなど
に、パソコンで簡単に印刷する方法をご紹介します。ダイソーからテンプレートがダウンロードできるのですが、「少々クセのある」テンプレートで、使いづらい点がありますので、上手に使うための小技も掲載しています。
対応用紙は次の通りです。
用紙品番・商品名の順です。
- パソコン専用用紙-1 光沢紙MDラベル
- パソコン専用用紙-2 光沢紙ビデオ背ラベル
- パソコン専用用紙-3 CDラベル
- パソコン専用用紙-4 名刺カード10面
- パソコン専用用紙-5 光沢紙写真シール4面
- パソコン専用用紙-6 光沢紙写真シール9面
- パソコン専用用紙-7 光沢紙写真シール16面
- パソコン専用用紙-8 光沢紙ネームシールS
- パソコン専用用紙-9 光沢紙ネームシールM
- パソコン専用用紙-10 光沢紙ネームシールL
- パソコン専用用紙-11 光沢紙だ円ラベル
- パソコン専用用紙-12 光沢紙フリーラベル
印刷方法はこんな手順です。
- 大創出版ホームページから、テンプレートをダウンロードします。
- テンプレートをワードで開いて、文字やイラスト・写真などを入れます。このとき、さまざまな調整が必要になります。
- ラベルシールの位置を示す緑色の網掛けを削除します。
- 試し刷りをして、位置を確認します。
- 本番の用紙に印刷して完成です!
1.大創出版ホームページから、テンプレートをダウンロードします。
今回取り上げる品番に関しては、ダイソー関連会社の大創出版さんからテンプレートが配布されています。これをダウンロードします。
※ジャストシステム社のラベル作成ソフト「ラベルマイティ」をお持ちの方は、ラベルマイティ用の用紙情報がダウンロードできます。ソフトをお持ちでしたら、こちらのほうが簡単に作れます。ラベルマイティに追加する方法もこちらをご覧ください。 大創出版・ラベルマイティ用紙情報ダウンロードページはこちら
2.テンプレートをワードで開きます。
ダウンロードして開くと、こんな警告が出ますが、
問題ありませんので「編集を有効にする」をクリックします。
このテンプレートは、実はWord2003以前の古いワード用のファイルになっています。そのため、現在多くの方がお使いになっている新しいワードで開いたときは、「互換モード」というモードになっています。そのままお使いください。注意点として、出来上がったものを保存する際に、「ファイルの種類」として「Word97-2003文書」を選ぶようにしてください。
(最新のワードに対応した形式は、ファイルの種類は単に「Word文書」となります。当店で印刷して確認したところ、新旧どちらの方式で保存しても、レイアウトに乱れはありませんでしたが、念のため元の形式のまま作業・保存することをおすすめします。)
もともとある文字のところには、好きな文字が入れられます
作業に入る前に前置きですが、ひとつひとつの操作は、初めての方にはうまくいかないことが多いものもあります。もし失敗して、意図しない編集をしてしまったら、「元に戻す」ボタンをクリックして下さい。まちがった操作が簡単に取り消しできます。
さて、文字の入力ですが、
このテンプレートには、「テキストボックス」というパーツがたくさん貼り付けられています。この「テキストボックス」の中に、自由に文字を入力することができます。黒い文字と青い文字が入っていますが、両方削除して、お好きな文字にしてOKです。フォント、大きさ、色も変えて大丈夫です。
ただし、このテキストボックスがちょっとクセがありまして、単純に文字を入れて、フォントを大きくすると、こんなふうに上とか下にはみ出してしまいます。
この対策として、
- 文字を選択して、右クリック→「段落」をクリック
- 「行間」を「固定値」にし、「間隔」の数字を、文字のサイズより大きめに設定
という操作を行うと、きれいに上が切れずに表示されます。使う用紙によっては、最初から「固定値」になっているものも、そうでないものもありますが、いずれも「固定値」に設定することで、文字の位置が設定しやすくなります。
文字を上下中央にそろえたいときは、この「間隔」の数字を調整して、真ん中にくるようにします。下に画面写真で説明していますので、よくごらんいただければと思います。
1.あふれた文字を選択して、右クリック→「段落」
ひとつ文字がきれいに入ったら、ほかのラベルも同じように文字をいれていきます。
ネームシールのように、同じ文字をたくさん入れるときは、「文字だけをコピーして」、次の枠に貼り付けてください。注意点として、この「枠自体」ごとコピーしてもかまいませんし、たくさん文字を入れたければ大きさを変えても構いませんが、文字の位置がラベルからはみ出さないようにご注意下さい。次の項目で説明しますが、緑色の網掛けが入っているエリアが、実際のラベルの大きさです。
イラストや画像を入れる場合の注意点
次に、文字だけでなくイラストや画像を入れる場合の操作です。
大創出版のテンプレート配布ページにも書いてありますが、「挿入」→「画像」と選んで、好きな画像を貼り付けます。
ここで重要な注意点があります。
この操作で貼り付けた直後のイラストや写真は、マウスで引っ張っても移動できません。画像を挿入したら、ほかの操作をする前に必ず「文字列の折り返し」を「前面」に指定してから、大きさを変えたり、移動してください。
画像の移動や大きさ変更は、マウスカーソルがそれぞれ次のような形になっているときに、マウスの左ボタンを押したまま引っ張ります。
ところで、このテキストボックスの外側に、とても薄くて見えにくいのですが、緑色の網かけが設定されています。
この網掛け部分が、実際にシールとしてはがせる大きさになりますので、イラストや写真を入れる場合は、この網掛け部分の中におさめて下さい。網掛け部分より外にはみ出してもかまいませんが、はみ出した部分は、シールの切り取り線より外側になるため、印刷はされますがはがした時にシールの上に入りきれらない部分、ということになります。
分かりにくいので、実際に印刷したものを写真に撮ってみたのが下の画像です。
3.ラベルシールの位置を示す緑色の網掛けを削除します。
すべての文字と画像を配置し終わったら、最後にこの緑色の網掛けを削除します。そうしないと、緑色がそのまま印刷されてしまいます。
「緑色の中で、自分で入れた文字や画像にかかっていない部分」をクリックして、網掛けだけを選択します。1ページ全体で1つの部品になっていますので、一か所クリックすれば網掛け全体が選択されます。
選択出来たら、「削除」(Del)キーを押して削除します。
4.試し刷りをして、位置を確認します。
さて、ラベルの原稿ができあがりました。さっそく印刷、といきたいところですが、
必ず、本番の用紙ではない紙を使って試し刷りを行って、きちんとラベルに合った位置に印刷されるか、確認してください。プリンターによって印刷位置に微妙な誤差があったり、ワードの印刷処理上の誤差により、正確に印刷されない場合があるからです。
どんな紙でもいいのですが、おすすめは、コピー用紙を本番の用紙と同じサイズに切ったものを使う方法です。用紙サイズは、製品パッケージに記載してありますが、単に本番の用紙をコピー用紙の上に置いて、カッターでなぞって切ったもので結構です。なるべく正確になぞって切ってください。
なぜかというと、印刷した試し刷りを本番用紙の上に重ねて、電灯にかざすと、うっすらとシールの境目がすけて見えます。これによって、位置のずれが判別できるのです。
もしも、位置のずれがあったら、「レイアウト」タブの「ページ設定」グループにある「余白」→「ユーザー設定の余白」から、余白設定の画面を出し、ズレていた分だけ余白を調整して下さい。
調整が終わったら、
5.本番の用紙に印刷して完成です!
ネームシールなどは、一度にたくさん印刷できるので、新学期などには大変便利ですね。
いちどきれいに印刷できた原稿は、来年また、学年やクラスだけ書き換えて使えますので、大切に保存しておいてください。
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