【解決】Search Console新項目パンくずリストで「項目『id』がありません」

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本日、当店のメールアドレスにGoogle Search Console(サーチコンソール)からメールが届きました。

Google Search Console
でパンくずリスト マークアップを修正する Google システムによってお客様のサイトが 280パンくずリスト マークアップに関する問題の例 の問題があると判断されました。このため、お客様サイトのパンくずリストのページが Google 検索でリッチリザルトとして表示されない可能性があります。 Search Console では、このリッチリザルト タイプ専用の新しいレポートをご利用いただけます。新しいレポートでは、検索結果でリッチリザルトが正しく表示されるよう、問題のあるページを特定および修正し、Google に再送信することができます。パンくずリストレポートを開く

※2019/10/03更新 パンくずの最後の一個に出ていたエラーの一部が、Google側のバグと判明したため、更新しました。

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Search Consoleのエラー発生状況

サーチコンソールを開いてみると、新しい項目ができており

Search Console
AMPの下に「パンくずリスト」

この項目内で、2019年9月13日からエラーが吐き出されていました。

エラー 276
項目「id」がありません !開始前

構造化データ テストツール で確認すると、こんな感じです。

BreadcrumbList
2 件のエラー
@type	
BreadcrumbList
itemListElement	
@type	
ListItem
position	
1
item	
@type	
Thing
name	
TOP
cancelid	
「id」フィールドの値は必須です。
itemListElement

はて? 最初実装した時、こんなエラーはなかったはず。きっと新しい必須項目が追加されたんだな、ということで、確認に入りました。

「バンくずリスト」の項目自体が、リリース途中であるもよう

当店管理のいくつかのプロパティを確認したところ、

  • 「パンくずリスト」の項目自体がないプロパティ
  • 「パンくずリスト」の項目はあるが「データを処理しています。数日後にもう一度ご確認ください」となっているプロパティ

等が混在していました。項目自体がなかったプロパティも、記事執筆中に項目が追加されたりしました。

現在まだリリース途中であるようです。

「パンくずリスト」
「データを処理しています。数日後にもう一度ご確認ください」
まだ「パンくずリスト」の項目にデータが入っていないプロパティの画面

みんな同じ現象みたいですね……

この件、Google Webmaster(Twitter @googlewmc)がツイートしていました。

このツイートの画像自身にも同じエラーがでていますし、ツイートの返信にも、当記事と同じ内容の疑問がいくつかぶら下がっています。どうやら、みんな同じみたいですね。

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項目「id」とはいったい何なのか?

Schema.orgの仕様ページ。JSON-LDのサンプルにある「@id」のことだった!

BreadcrumbsListの仕様を再確認しようと、Schema.orgを見に行きます。

BreadcrumbsList | Schema.org

当店のHPとブログは、microdataでBreadcrumbsListを記述しています。

ところが、microdataの実装例には「id」はない…

Example1
microdata

と、思ったら、JSON-LDのサンプルだけに「@id」というpropertyが載っていました。!

Example 1
JSON-LD
<script type="application/ld+json">
{
 "@context": "http://schema.org",
 "@type": "BreadcrumbList",
 "itemListElement":
 [
  {
   "@type": "ListItem",
   "position": 1,
   "item":
   {
    "@id": "https://example.com/dresses",
    "name": "Dresses"
    }
  },
  {
   "@type": "ListItem",
  "position": 2,
  "item":
   {
     "@id": "https://example.com/dresses/real",
     "name": "Real Dresses"
   }
  }
 ]
}
</script>

@idの内容は、Schema.orgの「Thing」の「Identifier」と思われます

Thing | Schema.org

こちらの中に、「id」はありませんが「Identifier」がありました。@idの内容は、どうやらこの項目となるようです。

Identifier | Schema.org

識別子
モノ > プロパティ > 識別子
identifierプロパティは、ISBN、GTINコード、UUIDなど、Thingのあらゆる種類のあらゆる種類の識別子を表します。Schema.orgは、これらの多くをテキスト文字列またはURL(URI)リンクとして表す専用のプロパティを提供します。詳細については、背景ノートを参照してください。
(Google翻訳による和訳)

言うなればどうやら、マークアップした「item」が「世界の中でどこを見れば存在しているか」を一意に指し示すURIを入れておくプロパティ、という感じですね。

商品などであれば、JANコード、ISBNコードなどを入れておくんだと思いますが、Webの場合はとりあえずcanonical URLを入れておけばよさそうな気がします。

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JSON-LDで「@id」を実装するとエラーが消えた!

さっそく実装すると、エラー消えました!

サンプルは
コースと料金 | キュリオステーション志木店
です。

<script type="application/ld+json">
	{"itemListElement":[
		{"@type":"ListItem",
			"item":{"name":"TOP",
			"@id":"https://curio-shiki.com/"},
			"position":1},
		{"@type":"ListItem",
			"item":{"name":"コース案内",
			"@id":"https://curio-shiki.com/page_course.php"},
			"position":2}
		],
		"@context":"http://schema.org",
		"@type":"BreadcrumbList"}
</script>

 

修正後のBreadcrumbsList

この記事じたいのエラーもさきほど消しました。

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microdataでの対応方法と注意点

それでは、microdataのままでこのエラーを消すにはどうしたらいいのか?

Google Developersの記事を見てもよくわからない

Search Console→パンくずリスト→エラー個別ページ→「詳細」と進むと、次のページにいきあたります。

パンくずリスト | Google Developers

構造化データタイプの定義
Google 検索では、BreadcrumbList の以下のプロパティが認識されます。コンテンツがリッチリザルトとして表示されるようにするには、必須プロパティを含める必要があります。

必須プロパティ
item	
Thing

パンくずを表すウェブページの URL。

name	
Text

ユーザーに表示されるパンくずのタイトル。

position	
Integer

パンくずリスト内のパンくずの位置。1 の場合、リスト内の最初のパンくずを示します。

どうやら、必須プロパティ item を規定する Thingの中に書いてありそう、ということで押してみても、さきほどご紹介した。

Thing | Schema.org

に行くだけ。でもそこには「id」ではなく、「Identifier」と書いてあるんですが……なんだかよくわかりません。

「id」をとりあえず入れてみたが、??? な結果に…

「idがない」と言っているんですから、「id」で書いてみましょう。

ということで、やってみた結果がこちら。<meta itemprop >を使って入れてみました。

<nav class="breadcrumbs">
	<ol class="set_bc width_std" itemscope itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList">
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<a itemscope itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">
			<span itemprop="name">TOP</span>
			<meta itemprop="id" content="https://curio-shiki.com/" />
			<meta itemprop="position" content="1" />
		</li>
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<span itemprop="name">コース案内</span>
			<meta itemprop="id" content="https://curio-shiki.com/page_course.php" />
			<meta itemprop="position" content="2" />
		</li>
	</ol>
</nav>

 

構造化データ テストツールにかけてみると、

(タイプ Thing のオブジェクトではプロパティ id は Google で認識されません。)
「id」フィールドの値は必須です。

Googleで認識されませんと言っているのに、次の行で同じものを必須ですというのは、そりゃご無体ですよ、Googleさん。

Schema.orgに従い「Identifier」にしてもだめ

それではと、Schema.orgに従って Identifierと書いてみた結果も次の通り。

<nav class="breadcrumbs">
	<ol class="set_bc width_std" itemscope itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList">
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<a itemscope itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">
			<span itemprop="name">TOP</span>
			<meta itemprop="identifier" content="https://curio-shiki.com/" />
			<meta itemprop="position" content="1" />
		</li>
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<span itemprop="name">コース案内</span>
			<meta itemprop="identifier" content="https://curio-shiki.com/page_course.php" />
			<meta itemprop="position" content="2" />
		</li>
	</ol>
</nav>

 

「id」フィールドの値は必須です。

Identifierはぶじ受け付けられましたが、依然として「id」は必須と言われたままでした。

aタグ内の「itemscope」を消すとエラーが消える

いろいろ調べた結果、実は、GoogleやSchema.orgのサンプルコードの中にヒントがありました。

Example1
microdata
Schema.org「BreadcrumbsList」最下部のサンプルコード

<a>タグの中に、「itemscope」がないですね。あれっ、前は書いてあったと思うんだけどな……

その後の実験により、「id」は<meta itemprop…>で明示するのでなく、リンクを設定した<a>タグの href=”” が勝手に採用される、ということが分かりました。しかし、そのためには itemscope と書いてはだめなんだそうです。

さっそく試してみます。当店ページのもともとのコードは、こんなコードでした。

<nav class="breadcrumbs">
	<ol class="set_bc width_std" itemscope itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList">
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<a itemscope itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">
			<span itemprop="name">TOP</span>
			<meta itemprop="position" content="1" />
			</a>
		</li>
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<span itemprop="name">コース案内</span>
			<meta itemprop="position" content="2" />
		</li>
	</ol>
</nav>

 

これをなおした正解例がこちら。

<nav class="breadcrumbs">
	<ol class="set_bc width_std" itemscope itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList">
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<a itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">
				<span itemprop="name">TOP</span>
			</a>
				<meta itemprop="position" content="1" />
		</li>
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<a itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">
				<span itemprop="name">コース案内</span>
			</a>
			<meta itemprop="position" content="2" />
		</li>
	</ol>
</nav>

 

<a itemscope itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">

 

にある「itemscope」を削除する、という、よくわからない解決となるようです。(加えて、最後の項目にも<a>タグが必要になりました。詳しくはこのあと解説)

このitemscopeは、BreadcrumbsList内のItemというアイテムを今から宣言するよ、という意味ですので、存在して何が悪いのか、よくわからないのですが、

外すと、たしかに<a href=”…”>の “…”が、idとして認識されました。

バンくずの最後の一個に<a>タグがないとエラーになっていたのは不具合だそうです【修正確認済み】

【2019.10.3本記事更新】 itemscopeを外すだけではエラーが消えないサイトもありましたので、その件をここに書いていたのですが、「海外SEO情報」で鈴木謙一さんが「Google側のバグであり修正済み」と紹介されています。

Search Consoleにパンくずリスト レポートが追加。エラーがあれば修正を | 海外SEO情報ブログ

具体的には、最後のパンくずには URL は不要なのですが、Search Console では URL がないとしてエラーとして認識されてしまっていました。
構造化データテストツールでは正常なのにレポートでエラーが報告されている場合は、少し様子を見たほうがいいかもしれません。

https://www.suzukikenichi.com/blog/google-adds-report-for-breadcrumb-in-search-console/

ここからは、バグがあったときに書いた記事をそのまま修正して、内容をご紹介します。

パンくずリストには、ひとつひとつの項目にリンクを設定しますが、

最後の一個、つまり「現在見ているページ」を表す項目に、<a>タグをつけないパンくずリストも、広く存在しています。

このような場合、最後の一個にそもそもパンくずのマークアップが無ければ、エラーはとりあえず消えますけれども、

<a>タグでリンクはしてないが、Breadcrumbs>ListItemのマークアップだけはしている、という場合は、エラーが残ってしまっていました。

例えば下記コードでは、一つ目の「TOP」はエラーが消えますが、二つ目の「コース案内」にエラーが出ていました。

<nav class="breadcrumbs">
	<ol class="set_bc width_std" itemscope itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList">
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<a itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">
				<span itemprop="name">TOP</span>
			</a>
			<meta itemprop="position" content="1" />
		</li>
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
		<span itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item">
		<span itemprop="name">コース案内</span>
		</span>
			<meta itemprop="position" content="2" />
		</li>
	</ol>
</nav>

 

この場合は、<a>タグを追加するしかありません。面倒だったらJSON-LDにしちゃった方が楽かもしれませんね。
このコードが、現在はエラーでなく正常に認識されるようになっています。

<a>タグのリンクが相対URLになっていれば、絶対パスにするほうがよいと思われます

また、<a>タグのリンクは、BreadcrumbsListのプロパティとしてみた場合、単なる内部リンクではなく、Schema.org>Thingの「Identifier」となると思われます。

ですので、ドメインまで含む絶対URLにする必要があるのではないかと思います。エラーは出ないと思いますが、マークアップ上の趣旨としては、絶対URLによって、パンくずのそのアイテムを「特定する」(Identify)ということでしょう。

「 項目「item」がありません 」が出ている場合

ここまでは、「項目「id」がありません」に主に触れてきましたが、

公開後、「項目「item」がありません」からのアクセスが大変多いため、確認してみました。

次のようなコードで、「項目「item」がありません」が出ます。

<nav class="breadcrumbs">
	<ol class="set_bc width_std" itemscope itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList">
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
			<a itemtype="http://schema.org/Thing" itemprop="item" href="/">
				<span itemprop="name">TOP</span>
			</a>
			<meta itemprop="position" content="1" />
		</li>
		<li class="item_bc" itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem">
		<span itemprop="name">コース案内</span>
			<meta itemprop="position" content="2" />
		</li>
	</ol>
</nav>

 

ふたつ上の段落のコードと比べると、

<span itemtype=”http://schema.org/Thing” itemprop=”item”>
</span>

が足りない感じになります。

以前、当サイトでは、「id」のエラーはなかったため、「item」対策で、このように
最後の項目に<a>タグのリンクを張らないかわりに、<span>にitemtype属性を定義することで、「item」のエラーを回避していました。

しかし、今回「id」もエラーになりましたので、<span>でitemを追加しても、今度は「id」がありません、のエラーになります。

結局、親項目と同じように<a>タグを張る(か、またはmicrodataを全部消してJSON-LDを別にくっつける)のが正解になりました。

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修正後半日で確認が完了→再エラー表示

昼間の間に修正を終え、サーチコンソールの検証ボタンを押しておいたところ

その日の夜には「修正を確認しました」に変わったのですが、

エラー	項目「id」がありません	

修正を確認しました

異例の速さです。サーチコンソールのエラーで、こんなにはやく確認が終わったのは、たぶんはじめて見ました。

なにか理由があるかもしれないな、という目で、注目していたら、翌日また、半分くらいのページがエラーだといって「検証失敗」のメールがきました。

ライブページを確認しても問題が出ませんので、Google側の何らかの不具合のようです。ひきつづき状況を確認していきます。

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