志木店では、パソコン教室のほかに、オリジナル名刺や、オリジナルうちわの制作なども行っております。
思いのほかたくさんのご依頼をいただき、大変好評なサービスです。
このブログでも、オリジナルグッズの作り方などを、ご紹介していきたいと思います。
今日は、パソコンでグッズを作る際に大切な、プリンターと用紙のお話です。よりきれいに印刷するために、気を付けたい3か条があります。
1.プリンターと用紙の組み合わせで、画質は変わる
プリンターといえば、どれも同じと思われるかもしれませんが、実はかなりの違いがあります。ご家庭ですと、インクジェットプリンターのことが多いですが、インクジェットの中でも、さまざまに違いがあります。
よく、キヤノンのコマーシャルで、「年賀状 宛名もきれい」と言っていますね。あれはつまり、宛名文字用の専用インクを一本搭載している、ということです。エプソンにも、同じようなインクはあります。同じメーカーのプリンターでも、この機種には文字用インクがない、というのもあります。
どんなに「文字がきれい」「写真がきれい」とうたっているプリンターでも、用紙の選び方で、画質は大きく変わります。そこで、インクと紙の種類を知り、上手に使い分ければ、見違えるほどきれいに印刷できるのです。
インクは2種類。染料インクと顔料インク
インクジェットプリンターのインクは、大きく分けて、染料インクと顔料インクがあります。エプソンのHPに詳しく説明されています。
染料インク=中までしみこむ、光沢紙OK、水ににじむ
顔料インク=表面にとどまる、つや消しなので光沢紙はだめ、水ににじまない
と覚えてください。
2.普通紙のかわりに、インクジェット用紙を使おう
年賀はがきなどで、「インクジェット用」というのがありますね。
「インクジェット用紙」と書いてある紙は、表面に特殊なコーティングがしてあり、インクジェットプリンターのインクを上手に受け止めて、色をきれいに際立たせる機能をもっています。
普通紙に印刷されている方が多いと思いますが、試しにインクジェット用紙を使ってみて下さい。たとえばこんな紙です。
普通紙だと、インクが不規則に紙の中に入っていくため、特に染料インクで印刷すると、ぼんやりとした色しか出ません。ところが、同じプリンターでも、インクジェット用紙を使うと、お店のPOPにも使えるぐらい、きれいに印刷できます。
3.光沢紙はかならず染料インクで。「写真用紙」設定も忘れずに
インクジェット用紙の中に、「光沢紙」というのがあります。
これは、文字通り紙の表面がピカピカしています。こうすることで、ざらざらした紙の質感を消し、まるでそこにあるかのような、写真の質感を出しているのです。
ただ、この光沢紙に顔料インクで印刷してしまうと、なんだかくすんで、がっかりな仕上がりになります。さきほども説明しましたが、顔料インクは表面にとどまるインクなので、せっかくの光沢紙のつやを消してしまうのです。
特に、顔料・染料の両方を搭載しているプリンターだと注意が必要です。「印刷設定」の画面で、必ず「光沢紙」を選択してください。そうしないと、黒の顔料インクが使われてしまい、写真の中で髪の毛だけつや消しの変な色になった、という結果になってしまいます。
用紙とインクの使い分けで、オリジナルグッズをもっときれいに!
いかがですか。なにげなく使っているプリンターも、意外と奥が深いのです。「やってみたけど、思ったように印刷できなくて・・・」という方も、やり方次第できれいにできるようになります。ぜひお試しください。
当店のパソコン講座の中では、「パソコン活用・選べるバイキング3品」コースの中に、「オリジナルグッズ作成コース」があります。このコースに入られた方には、実際に印刷しながら、ご説明しております。プリンターがない方には、ご購入の相談も承ります。
ところで、うちのプリンターは顔料なの?染料なの?という方へ
ご自宅のプリンターが、どちらのインクを使っているのか、よく分からないという方も多いと思います。
いちばん正確なのは、インターネットで「プリンターの型番」で検索し、「仕様」というページを開くと、必ず書いてあります。
メーカーごとに、おおまかな見分け方というのはあり、
キヤノンの場合
各色独立5~7本のインクがある場合は、「太い黒」だけが顔料で、残りは染料です。黒1本と、カラー3色まとめて1本の場合は、黒だけが顔料で、残りは染料です。
エプソンの場合
プリンターの型番が本体に書いてありますので、まずそれをご確認下さい。型番の最初がPM EP の場合は、全色染料です。PXの場合は、全色顔料です。
HP(ヒューレットパッカード)の場合
各色独立インクの場合、黒が2本あれば太いほうだけが顔料。残りは染料です。黒1本と、カラー3色まとめて1本の場合は、黒だけが顔料で、残りは染料です。最近の一部のビジネス用プリンターでは、全色顔料もあります。
Brother(ブラザー)の場合
黒だけが顔料で、残りは染料です。
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