すでにニュースで流れているとおり、Skypeのサービスが2025年5月5日で終了します。


当店でも、オンラインレッスンはおもにSkypeで実施してきましたので、移行準備をしています。
本記事を書いている3月13日、おそらく多くの方に下記の通知が出たタイミングだと思います。

この「詳細情報」を開くと、英語版のヘルプページに飛んでしまいます。
SkypeからMicrosoft Teamsへの移行について書かれた、日本語版のヘルプページはこちらです。
現在はまだ移行開始前の段階
現在は、
「5月に終了してTeamsに移行する」
ことだけがはっきりしていて、
「どのように移行するのか?」
はまだ全容が明らかになっていない状態だと考えています。
本記事では、実際に移行作業をおこなっている立場から、分かったことを少しずつ追記していきます。
SkypeからTeamsに移行するってどういうこと?
Teams (Microsoft Teams)とは?
Teamsは、Windows 11から標準でインストールされるようになった通話アプリです。
Microsoft Teams | Microsoft Store

Windows 10のときは、Skypeが標準インストールでした。それがWindows 11で変わったので、「移行するんだろうなあ」と漠然と予想してましたが、そのとおりになりました。
Windows 10の方は、上記のリンクからMicrosoft Storeを開いてインストールする必要があるかもしれません。
Windows 11の方は、標準インストールなので、スタートボタンの横の検索窓にこのように入力すると、出てくると思います。

通常、Teamsは最初からサインインされている
Windows 11から、初期セットアップ時の標準動作では、Microsoftアカウントでセットアップを求められるようになりました。
このため、プリインストールされているTeamsを開くと、最初から、その同じMicrosoftアカウントでサインインした状態で開くと思います。
※Windows 11 Proをローカルアカウントでセットアップした方などは、サインインされていないと思います。

「TeamsにSkypeアカウントでサインインする」とは?
SkypeからTeamsにデータ移行するにあたり、さきほどのヘルプページには、このように書かれています。

これはどういうことかというと
Skypeで使うことができたアカウントには2種類あります。
私たちがSkypeで使っているアカウントは、SkypeをMicrosoftが買収した関係で
- 買収以前に取得したSkypeアカウント
- 買収後にサインイン可能になったMicrosoftアカウント
の2種類があります。
TeamsはもともとMicrosoftアカウントのみだった
対して、Teamsの方は、最初からWindowsと紐づいたアプリのため、使用できるアカウントはMicrosoftアカウントのみでした。
Teamsに、Skypeアカウントでもサインインできるようになった
それが、今回の措置により、SkypeアカウントでTeamsにもサインインできるようになったようです。(確認済み)
SkypeでSkypeアカウントを使っていた人→Skypeアカウントでサインイン
SkypeでMicrosoftアカウントを使っていた人→そのまま同じMicrosoftアカウントでサインイン
で良いようです。
サインインしても、まだSkypeのデータは流れてきません(2025/3/13時点)
案内にしたがって、TeamsにSkypeで使っているのと同じアカウントでサインインしても、現時点ではSkypeの連絡先やチャット履歴は流れてきません。
おそらく、準備が完了したら、このような通知がTeamsとSkypeの両方に出ると思われます。

この通知以降は、同じアカウントでサインインしたTeamsには、Skypeの通話履歴やチャット内容がインポートされて表示され、使えるようになると思われます。
現時点で、SkypeからTeamsにスムーズに切り替える方法
この移行通知がまだ出ていない段階で、これまでSkypeで通話していた相手とスムーズにTeamsに移行する方法は、どうしたらいいでしょうか?
当店で今、オンラインレッスンの方に対して行っているのは、
「Teamsに招待」のリンクをSkypeのチャットで送付する方法です。

「Teamsに招待」をクリックすると、次のようなリンクがコピーされます。

このリンクをSkypeのチャットで相手に送り、クリックしてもらいます。
(電子メール、LINE、Messengerなど、他の方法で送付しても大丈夫です。)

相手がリンクをクリックすると、自動的にTeamsが起動されました。
その状態で、一言チャットを送信してもらうと、当方のTeamsにも相手の名前が現れ、チャットや通話をはじめることができました。
高齢の受講生様だったのですが、スムーズにできたので、たぶん多くの方にとっては簡単な操作で済むと思われます。
※今回は、相手方はMicrosoftアカウントだったので、最初からサインインした状態で開き、非常に簡単でした。相手方がSkypeアカウントの場合は、「一度Microsoftアカウントからサインアウトして、Skypeアカウントでサインイン」という、やや面倒な手間がかかる場合があります。)
また、Skypeの方にも、Teamsに追加された同じ人が別々に表示されました。

※Teamsに招待時に接続していたマシンのSkypeのみに表示されました。別のマシンのSkypeには、従来通り、Skypeでやりとりしていた方のみが連絡先として表示されました。
おそらく、SkypeからTeamsへのデータ移行が開始された後であれば、招待する必要はなく自動的にTeamsに追加され、こんなふうにだぶってしまうこともないのだろうと思います。
「複数の個人用アカウントはTeamsではまだサポートされていません」
いま、TeamsにSkypeアカウントでサインインしようとした方は、次のようなエラーが出て追加できないのではないかと思います。

これは、おそらくこういうことだと思います。
もともと、TeamsはWindowsのアカウントと紐づいていて、「いまWindowsにサインインしているMicrosoftアカウントで通話・チャットする」目的で作られたものでした。
そこで、Teamsアプリには、複数のMicrosoftアカウント(個人)を切り替える機能はもともとありませんでした。
今回Skype終了を受けて、Microsoftアカウントとは別にSkypeアカウントでサインインする必要が出てきました。
しかし、おそらく、まだアプリの方の改修がすんでなく、複数のアカウントで同時にサインインはまだできません。(おそらく改修して、できるようにするんだと思います)
いますぐ複数のアカウントを使い分けるには!?
おそらく、待てば複数アカウントの切り替えはできるようになると思うのですが、現時点で複数アカウントを使い分けたい場合、
- 案内にあるとおりWeb版のTeamsを使う
- 使い分ける必要がなければ、Microsoftアカウントはサインアウトして、Skypeアカウントの方でサインインして使う
- Windowsそのもののアカウントを複数作って切り替えて、それぞれのTeamsに1アカウントずつサインインして使う
の、いずれかの方法が良いように思います。
Skypeの有料機能の移行について
いっぽう、Skypeの有料機能がどうなるかは、こちらの記事に書かれています。
おもに、Skypeダイヤルパッドと、Skypeで電話番号を取得するサービスが影響を受けます。
このうち、Skype ダイヤルパッドは、Web版Skype、およびTeamsの中でサポートされると書かれています。
Skype番号のサービスは、別のサービスに移行して下さい、となっているようです。
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