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高校数学の関数グラフをWindows10の電卓で描く

Windows 10(バージョン2004)の「電卓」で高校数学の関数をグラフを描いてみた
パソコンでいろいろ制作日記今日のパソコン教室
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Windows 10の「電卓」アプリが、どんどん高度な機能を獲得しています。

「電卓」のグラフモードが正式機能に昇格 ~「Windows 10 May 2020 Update」で利用可能/複数の方程式をプロット、変数に応じたグラフの変化を確認。線形代数の学習にぴったり
米Microsoftは7月1日(現地時間)、「電卓」アプリの“グラフ作成”機能を一般公開した。変数を含む複数の数式をXY座標にプロットできるこの機能は、今年1月から“Windows Insider Program”でテストされていた。

高校生のころ、お世辞にも数学できるとは言えなかった筆者、関数ではずいぶん苦労しました。

そのころ、こんなのがあったらなあ! ということで、Windows 10「電卓」アプリのグラフ機能の実力を試してみたいと思います。

Yahoo!知恵袋に宿題の質問をしている諸君も、ぜひ活用してみましょう!

※本稿執筆時点で最新の Windows May 2020 Update(バージョン2004)のみで使用できる機能です。

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Windows 10 バージョン2004の「電卓」から採用された機能です

はじめにお断りしておきますが、「電卓」のグラフ機能は、Windows 10 May 2020 Update (バージョン2004)にならないと使えない機能です。
スタート→設定(歯車アイコン)→システム→バージョン情報 で確認してください。

Windows設定アプリの画面
Windowsの仕様
バージョン 2004

本稿執筆時点(2020/9/30)では、限られた最新のパソコンのみが、自動的にこの状態になっていますが、少しずつ古いパソコンにもこのアップデートが通知されてくると思います。

「Windows電卓」はMicrosoftストアに入っているアプリですが、Windowsそのものがバージョン2004になっていないと、グラフ機能のアップデートは入ってきません。

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Windows 10の「電卓」を起動する

Windows 10の画面を見ても、どこにも「電卓」ボタンはありませんが、実はここにあります。

Windows10 スタートボタンを押して、スタートメニュー「た」の項目までスクロールすると「電卓」がある
スタートボタンを押して、スタートメニュー「た」の項目までスクロールすると「電卓」がある

または、次の方法でも簡単に「電卓」を起動することができます。

スタートボタン横の入力欄に「calc」とタイピングすると、「電卓」アプリが候補として現れる
スタートボタン横の入力欄に「calc」とタイピングすると、「電卓」アプリが候補として現れる

ひんぱんに使う場合は、スタートメニューにピン止めしておくとよいですね。

「電卓」で右クリック→「スタートにピン留めする」
「電卓」で右クリック→「スタートにピン留めする」
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電卓アプリでグラフを描いてみる

ぱっと開いた感じ、ただの電卓ですが、ここにモード切替があります。

電卓の左上のメニューボタンを押すと、モード切替が出てくるので、「グラフ計算」をクリック
電卓の左上のメニューボタンを押すと、モード切替が出てくるので、「グラフ計算」をクリック

グラフ計算モードに入ると、さらに2つのモードが右上ボタンで切り替えられます。

グラフ計算モードの電卓
右上ボタンのグラフの絵のほうを押すと、グラフを見るモード
fxと書いてあるほうを押すと関数入力モード

なお、ウィンドウを一定以上の大きさにすると、グラフと関数が同時に見られるようになります。このあとの説明では、この大きくした状態のスクリーンショットを掲載します。

いろいろな関数を入力してグラフを見てみよう

関数を入力するモードで、実際にいろいろな関数を入力してみます。入力後、グラフを見るモードに戻ると、もう入力した関数がグラフになっているのが分かります。

さまざまな関数がすぐにグラフとして描かれている

べき乗の入力は、下にあるボタンでもできるし、「x^2」とキー入力しても大丈夫です。三角関数も、「sin(x)」とキー入力してもよいし、下にある「三角関数」のボタンでもできます。

「グラフの分析」で頂点や切片がわかる

入力した関数の数式の上にマウスを乗せると、それぞれ次のようなメニューが出ます。

関数の色のついた部分はグラフの表示・非表示の切り替え
雷マークはグラフの分析
パレットマークは色や線スタイルの切り替え
マイナスは削除

この中で「グラフの分析」をクリックすると、その関数のx切片、y切片、最大値・最小値などが解析され、まとめて確認できます。

ドメイン 範囲 xインターセプト yインターセプト 最小 最大 変曲点 漸近線などが表示されている

「インターセプト」は「切片」のことです。

グラフ上にマウスを乗せると座標が常に表示される

グラフ上にマウスをのせるだけで、その場所の座標がつねに表示されます。

右上に「トレースの開始」というボタンがありますが、押さなくてもトレースされている感じです。ボタンを押すと、マウスだけでなくキーボードの↑↓←→キーでも場所が移動できるようになります。

グラフ上の座標がトレースされている

x,y以外の変数は自由に変更できるスゴい機能

このグラフモードのスゴい機能として、

関数の中にx,y以外の変数を含めると、それをスライダーでヌルヌル変更できる

という機能があります。

もう本当に夢のような機能です。係数のどこが変わったらグラフがどうなるのか、たちどころに分かります。「関数は苦手」という子も、これを見たらもしかしたら世界が変わるかもしれません。

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「電卓」アプリで、楽しく数学を学んでみよう♪

いかがでしたでしょうか。何しろ、手元にパソコンがあれば、ほぼ間違いなく入っているアプリです。それに、こんな素晴らしい機能がついているなんてびっくりです。

ちょっとWindows 10の定例アップデートの配信が遅れ気味なのが残念。教室のパソコンも、まだバージョン2004になっているのは1台だけです。

一応、こちらからすぐにアップデートすることもできます。

Windows 10 のダウンロード

多くのパソコンでは大丈夫だと思うのですが、現時点2020/9/30では一部、このアップデートを適用したパソコンで不具合が報告されているので、古いパソコンの場合は、もう半月くらい待ってからインストールしたほうがいいかもしれません。

ともあれ、無事バージョン2004になった際には、特に高校生のみなさん、ぜひ「電卓」のグラフ機能、おためしください!

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