Excelの画像や図形には、「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」あるいは「しない」という設定項目があります。
その「する」と「しない」の違いが、自分でやってみるまでは分かりにくいため、教室でよく実演してお見せしています。この記事では、その内容をまとめています。
設定は画像や図形の「プロパティ」で
「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」の設定場所は、画像や図形の「プロパティ」です。
画像を右クリック→「サイズとプロパティ」で出てきます。
設定の一部が隠れて見えにくい時は
上図のように、設定の一部が半分かくれて見えにくいときは、右側の「書式設定作業ウィンドウ」の幅を広げると見えるようになります。
「移動する、しない」「サイズ変更する、しない」の違い
セルに合わせて「移動する」とはこういうこと
Excelに画像を挿入すると、初期設定は「移動するがサイズ変更しない」になっています。
画像の上に行挿入して移動するか確かめる
「移動する」ことを確かめるには、次のような操作をしてみると分かります。
画像にかからない、上の部分(または左の部分)で、行挿入(列挿入)してみましょう。
結果はこうなります。
セルに合わせて「サイズ変更する」とはこういうこと
次に、サイズ変更「する」の設定をすると何が起こるのか確認してみます。
画像の真ん中に行挿入して「サイズ変更」を確かめる
サイズが変更されることを確認するには、こんどは画像の真ん中に行挿入してみます。
すると次のように、挿入した行数分、画像が伸びるのが分かります。
「移動する」「サイズ変更する」設定が必要なのはこんなとき
「移動する」「サイズ変更する」の設定を特に気にしなければならないのは、データベースで並べ替えや抽出を行うときです。
並べ替えするなら、セルに合わせて「移動する」の設定を
次のようなデータベースを考えてみます。
このデータベースを、ためしに「商品番号の降順」に並べ替えてみます。
画像が商品にくっついて移動するため、並べ替えても商品名と画像が正しく対応しています。
これが、「移動しない」と設定している場合、画像が移動しないため、商品と画像がずれてしまいます。
抽出を行うなら、「サイズ変更する」を設定
次に、同じデータベースで「ラグビーボール」だけを抽出してみます。
結果は次のようになります。
ラグビーボールだけ抽出したのに、テニスボールや野球ボールの画像がごちゃごちゃと見えてしまってきたないですね。
こんなときに、セルに合わせて「サイズ変更する」を選択する必要があります。
すると、抽出して非表示になった行は「サイズがゼロ」ですから、画像のサイズもゼロになり、次のようにきれいに抽出されます。
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