何日か、このブログの更新がとどこおりましたが、これには訳がありました。
アーテックエジソンアカデミーに教室登録を行い、「ロボットプログラミング教室」を開講する準備をしていたのです。
詳しくご覧になる方は、当店ホームページをご覧ください。
講座の内容に関しては、上の画像をクリックして、当店ホームページをご覧ください。料金も載せています。他のプログラミング講座に比べて、安価な料金を設定しています。
ブログの方では、ホームページに書ききれなかった点を中心に、書いてゆきたいと思います。
小学生向けの「Scratch(スクラッチ)」プログラミング講座
プログラミングというと、何かエンジニアを目指す講座のように思われがちですが、実際は違います。もちろん、そういうコンセプトでやっている講座もあるようですが、当店の場合は、明確に違います。
どんなブロック遊びより自由度が高い、プログラミングの可能性
Scratchとはどんなものか簡単にご説明すると、
- 小さな画面があります。
- 背景画像を決めます。
- キャラクターを配置します。
- ひとつひとつのキャラクターに対して、動きをプログラミングします。
- その全体で、ひとつの物語やゲームが作れます。
- 作ったものは、世界中の子供たちと共有できます。
子供向けに、ブロックみたいな形の命令をつなぎあわせて作れるようになっているのですが、なにしろプログラミングですので、「物語でも、ゲームでも、なんでも作れる」のです。
子供たちはゲームに夢中になりますが、自由になるのはキャラクターの動きだけ。行けないところに行けるようにしたりは、できません。作文を書けば、自分を表現できますが、書いた文章があとから読み手の意思で変わるようなことはできません。
プログラミングは、ひとつの土台の上に、物語でもゲームでも、自由に作ることができます。正確には、どっちでもない新しいものも作れる、というような意味ですね。
いまは、ゲーム機でもエアコンでも、自転車でもスマホでも、なんでもプログラムで動いています。でも、ふだん私たちはそんなことは意識しないで、説明書のとおりに使っています。
これが、ひとたびプログラムを書ける、ということになると、「使いにくいものは変えたい」という欲求が生まれます。さらに、「ないものを作ろう」という欲求にもなります。
人間の欲求というものは、実現可能性がないところには育たないものです。「えっ、そんなことも自分の思い通りになるの!?」という驚き、これが、プログラミング教育で子供たちに教えたいものなのです。
ロボットプログラミング教室
ロボットプログラミング教室は、「アーテックエジソンアカデミー」の教材を使用します。
プログラミングのほうは、Scratchをベースにしています。プログラミングパーツが、ロボット制御を行えるものに変わっているだけで、基本的に同じものと考えてよいです。
ロボットの方がなかなか面白くて、「アーテックブロック」という独自のブロックを使っています。これは、最近幼児教育の分野で注目され、ロボットとは別に、ブロック自体が各地で人気を呼んでいるものです。
例えば、こちらのページでは、3歳ぐらいにおすすめのブロックとして紹介されています。
普通のブロックは、たてに積み上げることと、ずらして徐々に斜めにすることしかできません。アーテックブロックは、直方体のすべての面に接続用の穴と突起があり、全方向に接続することができます。ですので、子供が「こっちに伸ばしたい」と思ったら、ほぼその通りに接続を伸ばすことができます。
ロボットのキットには、このブロックにつながる形状の、モーターがついています。駆動用の大きなモーターと、「サーボモーター」と呼ばれる、ステッピングモーターです。ステッピングモーターとは、簡単にいいますと、指定した角度に正確に停止できるモーターです。その組み合わせで、「作ったブロック模型が、プログラム通りに動く」という構成を実現しています。もちろん、モーターをつける位置によって動きは変わります。
テキスト通りに作れば、説明書どおりのロボットができます。でも、同じブロックをバラバラにして、自由に組み立てれば、誰も見たことのないロボットだって作れます。
2020年には小中学校でプログラミング教育が義務化。でも、実際は・・・
文部科学省の方針で、2020年から小中学校でプログラミング教育を義務化するそうです。ですので、あと4年後には確実に、小学校でもプログラミングをやることになります。
でも、実際にそれを全校でやるといったら、果たして体制はついていけるのでしょうか? すでに現場からは「やれと言われても何も分からない」という悲鳴が上がっているそうですが・・・。
確かに、子供たちは柔軟ですから、先生が何も知らなくても、テキストを見ながらどんどん進んでいくに違いありません。
でもやっぱり、そんな子供たちの好奇心と創造力を、受け止め、支え、共感できるインストラクターがいれば、その時間はまったく違うものになるはずなのです。
「一人一人が大切な、未来の創造者である」ということを理解させる教育
当教室がめざすのは、そんな「小学校ではできないプログラミング教育」です。それは究極をいえば、「技術を教える教育」ではなくて、「一人一人が大切な、未来の創造者である」ということを理解させる教育、ということができると思います。
技術的に高度なものができれば、それはもちろんすばらしい。子供向けプログラミングで飽き足らないような子は、どんどんJavascriptや、C言語に進んでほしいと思います。
でも、技術的に高度じゃなくたって、できた作品は、人の心をうつことがあるのです。Scratch公式ページに共有されている、世界中の子供の作品を見ていると、そう思います。
「世界にひとつだけの花」という歌が広く歌われましたが、ここには、ほんとうに多くの子供たちの「ひとつだけの花」が、プログラムとして並んでいます。
当教室に来る子は、ぜひ、その中のひとつとして、自信をもって花を咲かせる子になってほしいと願っています。
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