本記事は随時改訂しています。最近の改訂は 2024/11月です。
パソコンやスマホには、ID/パスワードを保存する機能がついています。
ログイン画面で「ログイン」を押した後
「このパスワードを保存する」
とか表示される、あれですね。
このとき、まちがった情報が保存されていたり、重複していくつも保存されていると、うまくログインできないことがあります。
また、多くのブラウザにパスワード自動生成機能があり、会員登録の時などは、自動的におすすめのパスワードが入ることがありますが、
あとからそのパスワードを確認することが必要になったら、どうしたらいいでしょう?
こんなとき必要な、「パスワードを確認する方法」のご紹介です。
全部を挙げるとかなりの量になりますので
この記事では、Windowsパソコンのみご紹介します。
【2024/5】Chromeでの手順を、アップデートに合わせて改訂しました。
スマートフォンで保存したパスワードの確認・編集方法はこちら
スマホでパスワードを確認する方法もほしい、というご要望があり、記事を作成しました。ブラウザごとの保存場所・パソコンとのパスワード同期についても書いています。
Google Chrome (PC)でパスワードを見る・変更する
(1)パスワードマネージャーを開く(Chrome)
現在、最新版のGoogle Chromeでは、次の手順がいちばん簡単です。

(こちらでもOK)メニューボタン→パスワードと自動入力→Googleパスワードマネージャー

しばらくアップデートしていないChromeではこうなっているかも

(2) 目的のサイトのパスワードを表示する(Chrome)
例えば下のスクショは、「Amazon」のログインID,パスワードを確認しようとする例です。

クリックすると、セキュリティのため本人確認を求められます。
Windowsを起動してログインするときと同じ認証です。「Windows Hello」と呼びます。

また、ふだん顔認証や指紋認証の方は、それと同じものが表示されます。
(3) パスワードを編集する(Chrome)
認証に成功すると、次のように、ログイン情報全体が表示されます。

パスワードが伏せ字で表示されていますので、赤枠で囲った「目玉のマーク」をクリックすると、実際のパスワードが表示されます。
また、コピーボタンを押すだけで、ユーザー名・パスワードはコピーできます。「削除」ボタンを押すと、削除できます。

この「編集」ボタンを押すと、次のような画面になり、ユーザー名・パスワードとも、自由に書き換えることができます。

「ウェブサイト」は、編集できません。
実際にそのサイトを訪問して、一度でもログインを実際に行い、保存することで、そのウェブサイトに対応したログイン情報が作成されますので、その後、それを編集するという手順になります。
Microsoft Edge (PC)でパスワードを見る・変更する
(1)パスワードマネージャーを開く(Edge)
Edge左上の、この位置にあるアカウントアイコンをクリックし、出てきた小窓の中で鍵マークをクリックします。

環境や状態により、3つのアイコンでなく、ただ「ウォレット」と表示される場合もあります。この場合は、その「ウォレット」をクリックしてください。
アカウントアイコンの位置が、右上になっている場合があります。

(2)目的のサイトのパスワードを表示する(Edge)
以上の操作で、次のような画面になります。
「ウォレット」(訳すと「財布」)という機能で、パスワードのほか、クレジットカード情報なども一緒に保存・管理できるようになっています。

赤枠で囲った「目玉のマーク」をクリックすると、実際のパスワードが表示されます。その際には、Windows起動時と同じ「Windows Hello」の認証が行われます。

また、普段顔認証や指紋認証をしている方は、それと同じものが表示されます。
(3)パスワードを編集する(Edge)
各ログイン情報の右端の「…」(メニューボタン)を押すと、パスワードに関するさまざまな機能が入っています。

- 「変更」…ちょっと分かりにくいボタンで、パスワードを変更したいとき、ワンクリックでそのサイトのURLに飛べる機能です。他のパスワードマネージャだと「サイトに行く」といったボタンに相当します。
- 「パスワードのコピー」…クリックするだけで、伏せ字になっている実際のパスワードがコピーされます
- 「編集」…サイトURL、ユーザー名、パスワードがすべて編集できる画面に行きます。Chromeと違い、EdgeではサイトのURLも編集できます。編集前に、Windows Helloの認証があります。

- 「削除」…ログイン情報が削除されます。削除直後には「元に戻す」ボタンが一定時間表示されますが、それを見逃すと元に戻せなくなりますので慎重に。
- 「正常性を無視する」…「状態」のところに表示されている「正常性メーター」が表示されなくなります。簡単なパスワードなどを設定していると、状態が悪いと表示されますが、特定の用途で簡単であっても容認される場合などに、無視することもできる、ということでしょう。
Microsoft Edge もう一つの方法(従来の方法)
Microsoft Edgeでは、今のところ「ウォレット」登場以前からある下記の方法でも、パスワードを閲覧、編集、削除することができます。
(1) Edge右上のメニュー→設定

(2) 「パスワード」


この方法も、現在はこのようにたどることができますが、右上に「ウォレット」に誘導するリンクが表示されています。
もしかしたら、将来的にこの画面は廃止されるのかもしれません。
Internet Explorerは廃止されました→パスワードをEdgeに移行
以前の記事では、ここにさらに、Internet Explorerでのパスワードの確認方法を書いていたのですが、Internet Explorerはついに廃止されました。
起動しようとしても強制的にEdgeが開くようになりました。

Internet ExplorerのパスワードはEdgeに移行できます
Internet Explorerで保存していたパスワードは、Edgeに移行して使用することができます。
Edgeの初回起動時に、指示に従えば移行しているはずですが、できてない方はこちらから。



Chromeへの移行は、いったんEdgeを経由すれば可能
Internet Explorerのパスワードは、直接Chromeに移行できませんが、上記の方法でいったんEdgeに移行した後、「エクスポート」で取り出し、Chromeに「インポート」できます。
Edgeのパスワードをエクスポート
さきほどご紹介した「ウォレット」の画面の、ものすごく分かりにくいところに「パスワードのエクスポート」があります。

エクスポートすると、次のようなcsvファイルが保存されます。保存先は途中で自分で指定できます。

Chromeにパスワードをインポート
エクスポート出来たら、こんどはChromeの「パスワードマネージャー」の次の箇所を開きます。

その後、さきほどエクスポートしたEdgeのパスワードファイルを指定することで、Chromeにパスワードがインポートされます。

コメント
「Windowsセキュリティ」が邪魔して、ブラウザFirefox保存のパスワードの閲覧やコピーができませんね。
最初にパソコンに電源を入れたとき要求されたパスワードが何に使われるかも不明で、後でわかったのは@outlook.jpメールアドレスが勝手に作られて、それのパスワードになっていたり。
パソコンログイン時にパスワードを要求されたり、よくわかりません。
Microsoftはいまだに長文CUIなので、わからない。
こんにちは、コメントありがとうございます。
サイトのスパム検知によって、誤って頂いたコメントがスパムと判定されており、気づくのが遅れました。申し訳ありません。
FireFoxのパスワードマネージャで、「Windowsセキュリティ」が出ることについては、FireFox公式のこちらの記事の関連ではないかと思います。
端末のログイン情報で Firefox のパスワードを保護する
Windowsにログオンする際のパスワード、またはPINを入力すると、このマシンの正当なユーザーによる操作とみなされて、パスワードが開示されるものです。オフにすることもできるようです。
最近になりWindows 11は、セットアップ時にマイクロソフトアカウントでのサインインが義務化されましたが、それ以前もほとんど義務のような表示がされていましたね。
どうも、パソコンもスマホと同様に、画面ロックとアカウント同期を標準にしたいみたいです。
この記事のタイトル、「パソコンに保存したパスワード…」となっていますが、正確には「ブラウザに保存したパスワード…」ですよね。
全くの間違いでは無いですが…。
コメントありがとうございます。はい、おっしゃる通りです。「ブラウザに保存したパスワード」です。
教室でご質問を頂く際にはしかし、皆様「パソコンに保存したパスワード」とおっしゃるため、その言葉で検索された方が見つけやすいよう、このタイトルにしました。
実際には、PCであれスマホであれ、パスワードを保存すれば、アカウント同期で別のデバイスにも反映されますね。
そのあたりを含めた第二弾記事を準備中です。