本記事は随時改訂しています。最近の改訂は 2024/5月です。
パソコンやスマホには、ID/パスワードを保存する機能がついています。
ログイン画面で「ログイン」を押した後
「このパスワードを保存する」
とか表示される、あれですね。
このとき、まちがった情報が保存されていたり、重複していくつも保存されていると、うまくログインできないことがあります。
また、多くのブラウザにパスワード自動生成機能があり、会員登録の時などは、自動的におすすめのパスワードが入ることがありますが、
あとからそのパスワードを確認することが必要になったら、どうしたらいいでしょう?
こんなとき必要な、「パスワードを確認する方法」のご紹介です。
全部を挙げるとかなりの量になりますので
この記事では、Windowsパソコンのみご紹介します。
【2024/5】Chromeでの手順を、アップデートに合わせて改訂しました。
スマートフォンで保存したパスワードの確認・編集方法はこちら
スマホでパスワードを確認する方法もほしい、というご要望があり、記事を作成しました。ブラウザごとの保存場所・パソコンとのパスワード同期についても書いています。
Google Chrome (パソコン版)
(1)Chromeのプロファイルアイコン→鍵マーク
現在、最新版のGoogle Chromeでは、次の手順がいちばん簡単です。
(こちらでもOK)メニューボタン→パスワードと自動入力→Googleパスワードマネージャー
※Chrome15周年の「新しいデザイン」適用前の場合は、次のようなメニューになります。なお、「新しいデザイン」の適用は、自分では実施できない模様で、順次自動的に適用されるようです。
(2) 確認したいサイトをみつけ、右側のポチをクリック
例えば下のスクショは、「Amazon」のログインID,パスワードを確認しようとする例です。
(3) Windowsにログインするのと同じ認証を行う
次のようなポップアップ画面が出ます。これは、Windowsを起動してログインするときと同じ認証です。
※この認証を「Windows Hello」と呼びます。
また、ふだん顔認証や指紋認証の方は、それと同じものが表示されます。
(4) ログイン情報が表示される(パスワードは伏字)
認証に成功すると、次のように、ログイン情報全体が表示されます。
パスワードが伏せ字で表示されていますので、赤枠で囲った「目玉のマーク」をクリックすると、実際のパスワードが表示されます。
また、コピーボタンを押すだけで、ユーザー名・パスワードはコピーできます。「削除」ボタンを押すと、削除できます。
この「編集」ボタンを押すと、次のような画面になり、ユーザー名・パスワードとも、自由に書き換えることができます。
「ウェブサイト」は、編集できません。実際にそのサイトを訪問して、一度でもログインを実際に行い、保存することで、そのウェブサイトに対応したログイン情報が作成されますので、その後、それを編集するという手順になります。
Microsoft Edge (パソコン版)
アカウントアイコン→鍵マーク
Edge左上の、この位置にあるアカウントアイコンをクリックし、出てきた小窓の中で鍵マークをクリックします。
環境や状態により、3つのアイコンでなく、ただ「ウォレット」と表示される場合もあります。この場合は、その「ウォレット」をクリックしてください。
アカウントアイコンの位置が、右上になっている場合があります。
左上の方が新しいバージョンです
「新しい外観を試しますか?」→「はい」と操作した方から順に、左上に変わっています。「設定」から変える場合は【設定→外観→タイトルバーにプロフィールアイコンを表示】をオンにします。
「ウォレット」の中にパスワードがあります
以上の操作で、次のような画面になります。「ウォレット」という画面で、パスワードのほか、クレジットカード情報なども一緒に保存・管理できるようになっています。
赤枠で囲った「目玉のマーク」をクリックすると、実際のパスワードが表示されます。その際には、Windows起動時と同じ「Windows Hello」の認証が行われます。
また、普段顔認証や指紋認証をしている方は、それと同じものが表示されます。
パスワード以外にも、「お支払い方法」や「個人情報」、「注文の追跡」といった項目が並んでいます。機密性の高い情報を特にまとめて管理しよう、というのが「ウォレット」のようです。
各ログイン情報の右端の「…」(メニューボタン)を押すと、パスワードに関するさまざまな機能が入っています。
- 「変更」…ちょっと分かりにくいボタンで、パスワードを変更したいとき、ワンクリックでそのサイトのURLに飛べる機能です。他のパスワードマネージャだと「サイトに行く」といったボタンに相当します。
- 「パスワードのコピー」…クリックするだけで、伏せ字になっている実際のパスワードがコピーされます
- 「編集」…サイトURL、ユーザー名、パスワードがすべて編集できる画面に行きます。Chromeと違い、EdgeではサイトのURLも編集できます。編集前に、Windows Helloの認証があります。
- 「削除」…ログイン情報が削除されます。削除直後には「元に戻す」ボタンが一定時間表示されますが、それを見逃すと元に戻せなくなりますので慎重に。
- 「正常性を無視する」…「状態」のところに表示されている「正常性メーター」が表示されなくなります。簡単なパスワードなどを設定していると、状態が悪いと表示されますが、特定の用途で簡単であっても容認される場合などに、無視することもできる、ということでしょう。
Microsoft Edge もう一つの方法(従来の方法)
Microsoft Edgeでは、今のところ「ウォレット」登場以前からある下記の方法でも、パスワードを閲覧、編集、削除することができます。
(1) Edge右上のメニュー→設定
(2) 「パスワード」
この方法も、現在はこのようにたどることができますが、右上に「ウォレット」に誘導するリンクが表示されています。
もしかしたら、将来的にこの画面は廃止されるのかもしれません。
Internet Explorerは廃止されました→パスワードをEdgeに移行
以前の記事では、ここにさらに、Internet Explorerでのパスワードの確認方法を書いていたのですが、Internet Explorerはついに廃止されました。
起動しようとしても強制的にEdgeが開くようになりました。
Internet ExplorerのパスワードはEdgeに移行できます
Internet Explorerで保存していたパスワードは、Edgeに移行して使用することができます。
Edgeの初回起動時に、指示に従えば移行しているはずですが、できてない方はこちらから。
Chromeへの移行は、いったんEdgeを経由すれば可能
Internet Explorerのパスワードは、直接Chromeに移行できませんが、上記の方法でいったんEdgeに移行した後、「エクスポート」で取り出し、Chromeに「インポート」できます。
Edgeのパスワードをエクスポート
さきほどご紹介した「ウォレット」の画面の、ものすごく分かりにくいところに「パスワードのエクスポート」があります。
エクスポートすると、次のようなcsvファイルが保存されます。保存先は途中で自分で指定できます。
Chromeにパスワードをインポート
エクスポート出来たら、こんどはChromeの「パスワードマネージャー」の次の箇所を開きます。
その後、さきほどエクスポートしたEdgeのパスワードファイルを指定することで、Chromeにパスワードがインポートされます。
コメント
この記事のタイトル、「パソコンに保存したパスワード…」となっていますが、正確には「ブラウザに保存したパスワード…」ですよね。
全くの間違いでは無いですが…。
コメントありがとうございます。はい、おっしゃる通りです。「ブラウザに保存したパスワード」です。
教室でご質問を頂く際にはしかし、皆様「パソコンに保存したパスワード」とおっしゃるため、その言葉で検索された方が見つけやすいよう、このタイトルにしました。
実際には、PCであれスマホであれ、パスワードを保存すれば、アカウント同期で別のデバイスにも反映されますね。
そのあたりを含めた第二弾記事を準備中です。