フレッツ光回線のIPv6接続方式がリニューアルされてて、良かったけど分かりにくかった話。

 
PPPランプ消灯

【本記事は、「IPv6」の意味・意義がざっくりと分かっている方向けの記事です】詳しくはいつか別記事でわかりやすく解説しますが、よく分からないぞ! という方は、「新しいとっても速くて便利なインターネットの方式」と思って読み進めていただるといいと思います!

当教室のインターネット回線は、NTT東日本のフレッツ回線を使用しています。プロバイダはBIGLOBEです。

最近、その回線のIPv6対応状況を確認する中で、とっても分かりにくいところがあったので、BIGLOBE様に何度か問い合わせを行いました。

その結果分かったことをまとめておきます。

IPv6申し込んだはずなのに、つながってない!?

ひかり電話対応ルータ (RS-500KI)の設定画面。IPv6→「待機中」?

本記事を書くきっかけになったのは、教室のホームゲートウェイ/ひかり電話ルータ 「RS-500KI」の設定画面の表示に関する、ある「疑問」でした。

RS-500シリーズのルータをお使いの方は、パソコン上のブラウザで http://ntt.setup/    と入力し、ID/パスワードで認証すると見ることができる画面です。

ルータの設定画面

(この画面は、実は本記事の「結論の先取り」になっています。「ある部分」を見て「不思議だな?」と思われた方は、この記事を最後までお読みいただくと分かります)

IPv6を使用しているはずなのに、「待機中」??

この画面が、次のような状態になっていました。

(※上のスクリーンショットとは違う状態です)

  • 左ペインの「基本設定」内
  • 接続先設定(IPv4 PPPoE) → 状態「接続」
  • 接続先設定(IPv6 PPPoE) → 状態「待機中」

当教室の契約は、IPv6のオプションをつけていたはずなのですが、

「まるでIPv6がつながっていないかのような」表示になっていたのです。

念のためBIGLOBEのIPv6オプションを申し込もうとすると??

そこで、念のためBIGLOBEのIPv6オプションを申し込んだ方がいいのかな、と思って、IPv6サービスのページを開いてみました。

IPv6オプションのご案内 | BIGLOBE

すると、このページ上にこんな説明があり、

<ページ右上のアイコンの説明>
ページ右上に表示されているアイコンはお客さまがIPv4ネットワーク環境から接続しているか、IPv6ネットワーク環境から接続しているかを示しています。
※パソコンの設定や環境によっては正しく表示されない場合もございます。ご了承ください。
「via IPv4」—お客さまが、IPv4ネットワーク環境から、このページをご覧になっていることを示しています。
「via IPv6」—お客さまが、IPv6ネットワーク環境から、このページをご覧になっていることを示しています。

実際見ているページには、しっかりと「via IPv6」と表示されていました。

やっぱり、現在ちゃんとIPv6で接続されているようだな……

しかし、もうひとつのページ

高速接続サービス(IPv6接続)のご案内 | BIGLOBE

には、こんな案内が掲載されています。

IPoEとPPPoEの違いの説明

どうもIPoEという方式になることがメリットのようなのですが、

現在教室のルータの設定画面には、どこにも「IPoE」の文字が見当たらないんです。

はてさて、これはどうしたことなのか?? 疑問はふくらんでいきます。

実は「リニューアル」されていたIPv6接続方法

BIGLOBEのIPv6サービスは、2017年8月にリニューアルされていた

詳しい情報を得ようと、さらにBIGLOBEサイトを読み進めていきますと、こんなページにいきあたりました。

フレッツ光 IPv6接続のご案内 | BIGLOBE

このページの冒頭に、次のような注意書きがあります。

!!「フレッツ光 IPv6接続」の新規受付は終了しました。新たにIPv6サービスのご契約を検討されているお客さまにつきましては「IPv6オプション(個人のお客さま)」「IPv6オプションライト(法人のお客さま)」をご検討いただきますようお願いします。

のちに調べを進めて判明したのですが、2017年8月に、BIGLOBEのIPv6サービスは、まったく新しい方式にリニューアルされていたのです。

(詳しくは本記事の続きをご覧ください)

そこで、このリニューアル後の「IPv6オプション」を申し込んでみることにしたのです。

新しい「IPv6オプション」に申し込んだら、こんなことになった!

新しい「IPv6オプション」に申し込んだところ、こんなメールがBIGLOBEから届きました。

メールその1

件名: 【お知らせ】IPv6オプションライトの設定が「解除」されました

本文(一部):

ご利用いただいている「IPv6オプションライト」が、以下のいずれかの理由
により解除されましたのでお知らせいたします。

【理由(いずれか)】
・フレッツ光回線、光コラボレーション回線の契約解除
・NTT東日本エリア、NTT西日本エリアをまたがる移転
・対象外コースへのコース変更
・対象外回線への回線変更
・「IPv6オプションライト」の契約解除お申し込み
・「IPv6オプション」のお申し込み

以降、IPv6によるインターネット接続はご利用になれません。
※「IPv6オプション」のお申し込みによる解除の場合は、
「IPv6オプション」の機能にて、引き続きIPv6による
インターネット接続がご利用いただけます。

メールその2

件名:【お知らせ】IPv6オプションの設定が「完了」しました

本文(一部):

「IPv6オプション」の設定が完了いたしました。

お客さまID:CAF**********
契約開始日:2017年 10月 15日

NTT東日本/NTT西日本提供の「フレッツ・v6オプション」の契約も完了し、
すでにIPv6によるインターネット接続をご利用いただけます。

以下「BIGLOBE会員サポートサイト(IPv6オプション)」で
IPv6によるインターネット接続ができていることを確認してください。

これらのメールから分かったことは、

  • やっぱり今までIPv6に申し込んでいたが、「IPv6オプションライト」というサービス名だった。
  • それが、新しく申し込んだ「IPv6オプション」に切り替わった。

ひかり電話対応ルータの設定画面に、予想外のびっくりな変化が!

そして、2通目受信後の、ひかり電話対応ルータ「RS-500KI」の設定画面が、冒頭で掲載したこの画面です。

「IPv6オプション」適用後の設定画面

 

  • 左ペインの「基本設定」内
  • 接続先設定(IPv4 PPPoE) → 状態「未接続」
  • 接続先設定(IPv6 PPPoE) がなくなった!

「IPv6オプション」の申し込みが完了したと思ったら、なんと設定画面から「IPv6」の文字がすべて消え、さらに「IPv4」まで「未接続」になりました。

しかも、高速接続といわれる「IPoE」の文字もまったく見当たりません。

それなのに、インターネットはきちんとIPv6でつながっています……なんだこりゃ??

そんな訳の分からない画面表示なのに……

インターネットはきっちりつながっているんです。不思議ですね……

しかも、さきほどIPv6接続状況を確認した次のページ

IPv6オプションのご案内 | BIGLOBE

を開くと、きっちり「via IPv6」と表示され、IPv6でのの通信が確立されています。

こりゃなんだ…??一体どうなっているんだ…?  というわけで、ついにBIGLOBEに問い合わせを行いました。

【結論】BIGLOBEに問い合わせた結果から、さらにすごい事実が判明

BIGLOBEからのあっさりした返信メールの、内容がすごかった

こういうツッコんだ質問がなかなかこないからでしょうか、BIGLOBE側の担当者に疑問をきちんと伝えるのに時間がかかりましたが、

最終的に次のような返信がきました。

BIGLOBEサポート窓口からの返信(一部)

RS-500KIなどのNTT提供ひかり電話対応機器をご利用されている場合、IPv6
オプション有効後はBIGLOBEがフレッツジョイントを経由して配信するソフト
ウェアを利用して、自動的に接続をおこないます。

そのため、お客様からRS-500KIへの設定は不要です。
また、ソフトウェアの動作によりRS-500KIではPPPoEなどの設定変更が不可と
なります。

RS-500KIなどのひかり電話対応機器で確認できる「PPPランプ」はPPPoEで
接続しているときに点灯するランプです。

ご連絡の内容より、現在RS-500KIのPPPランプが消灯している状況でも
インターネット接続に問題がない場合は、IPoEで接続できている状況です。
特に問題はございません。ご安心いただければ幸いです。

あっさりとした文章なんですが、重要なキーワードがたくさんちりばめられています。よく読むと、なんだかものすごいことが書いてあります。

新方式では、「フレッツジョイント」を使って、何もしなくても全自動で接続

新しい「IPv6オプション」では、「フレッツジョイント」という新しい配信方式を使って、なんと各契約者のルータを自動で設定するのだそうです。

フレッツ・ジョイント | NTT東日本

この際、ルータ内にプロバイダ専用の接続ソフトをインストールしてしまうため、

ルータ側の設定画面では該当部分の設定が一切いじれなくなる(いじる必要がなくなる)のだということが分かりました。

これが、いきなり設定項目が減ったり、「未接続」と表示されていた理由でした!

PPPoE方式→IPoE方式に切り替わる

同時に、ルーターの「PPP」ランプが消灯しています。

PPPランプ消灯

PPPoE方式から、IPoE方式に切り替わったしるしです。

PPPoE、IPoEって何?という話

技術的な話になりますので、例え話でお話しますと、

PPPoE方式 → 先に電話して、電話をつないだまま荷物を送るイメージ

  • 荷主:(受取人に電話)おーい、いまから荷物送っていい?
  • 受取人:はーいOK!
  • 荷主:はーい、じゃあ送るよー、ほいっ
  • 受取人:はいっ、受け取りました!

IPoE方式 → 電話はしないで、荷札をつけて荷物を送るだけのイメージ

  • 荷主:(受取人の住所を書いた荷物を送るだけ)

これだけでも、IPoEの方がなんだか速そうですが……

実はもっと驚きの「速さのひみつ」があったんです。

NTT東西のもつ次世代ネットワーク「NGN」を最大限活用する新方式

NTT東日本・西日本は、実は、国内にインターネットよりずっと高速な自社ネットワークを構築しています。

名前は「NGN」(Next Generation Network、次世代ネットワーク)といいます。

インターネットにつながるポイントはもっていますが、NGN自体はインターネットの一部ではなく、独立したネットワークです。

(こんなネットワークを持っているのは、世界広しといえどもNTTぐらいなんだそうです。)

詳細解説: NGNとは | NTT東日本

「フレッツ・ネクスト」の名前のサービスは、実はこのネットワークを使ってインターネットに接続しています。

ただし、これまでのIPv6サービスは、設備はNGNの設備を使っていても、NGNの中にその都度インターネット用のトンネルを作って、その中を通していました。

それが、新しいIPv6サービスは、IPoE方式で直接NGNの回線につないで、高速で通信するのだそうです。

そういう意味では、ようやく本来のフレッツの速さが最大限利用できる環境が整った、と言えるのではないかと思います。

詳細解説: NTT東西のIPv6サービスが2方式あるわけ | ASCII.jp

【まとめ】すでにIPv6を使っている環境でも、新方式に切り替えるのがおすすめ

というわけで、ちょっとした「びっくり」からはじまった今回の確認作業、とっても驚きの結論で終わりました。

この「新方式」=「IPv6ネイティブ方式」、2009年ごろから開始されていますが、当初は技術的な理由から、3つの接続業者に限られていたようです。

それが、どうやら2011年から、BIGLOBEを含む新しい接続業者が追加されはじめたのです。

参考: KDDI、ビッグローブ、ニフティがフレッツ 光ネクスト上でネイティブ方式のIPv6サービス開始 | ITPro

現在では、かなりの数のプロバイダで、新方式(ネイティブ方式)が使えるようになっています。

ネイティブ方式対応プロバイダが検索できます

もし、あなたの契約しているプロバイダ(光コラボ回線を含む)が対応している場合は、

IPv6のオプションが「ネイティブ方式」「IPoE方式」に切り替わっているか、確認してみるのがおすすめです!

 

キュリオステーション志木店

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当店では、パソコン教室のほか、出張パソコンサポート・出張修理も対応いたします。パソコンのトラブルでお困りでしたら、ぜひ一度ご相談下さい。

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コメント

  1. しみず より:

    解説ありがとうございます
    nifty+フレッツ光で使用していますが
    V6のオプションサービスに申し込んだ後、NTTのレンタル機器の設定画面が以前と異なっていたので疑問に思っていました
    ググってみたらこのページを発見しました

    理由が判ってスッキリしました

    1. コメントありがとうございます。本当にこれ、はじめて見たらびっくりしますよね。
      コメントが増えてきたので、徐々にこの方式が広がっているのを感じます。

  2. 多香子 より:

    こんばんは。(*´∀︎`)ハジメマシテ☆︎★︎

    こちらの記事!よくぞ書いてくださいました!
    まさに、全く同じことで悩んでいて
    いい加減、疲れて泣きそうになってた時に
    こちらの記事を見つけたという大幸運!

    本当に本当に助かったんです。

    今日は大型連休明けということと、コロナの影響で
    サポートセンターが全く繋がらず
    質問メールを送っても音沙汰無し。

    キュリオステーションさん、もう神です!

    本当にありがとう!!!

    1. コメントありがとうございます、お役に立てて良かったです! これ本当に、悩みますよね…… このときのサポセンのおいちゃん、ほんとに当たりだったんです。この人に感謝なのです!

  3. ささ より:

    初めまして、色々と参考にさせて
    いただきました。ありがとうございます。

    本日(2018.9.4)にipv6オプションを追加したのですが、反映にはどれくらいの日数がかかるのでしょうか?

    1. コメントありがとうございます。当店の経験上は、IPv6オプションは当日中、しかも三十分以内に適用されています。適用されているかわからない場合は、通信会社に電話で問い合わせることをおすすめします!

  4. YH より:

    先日ファームが更新されてからHGW(PR-500MI)の設定画面がおかしなことになってしまい、あれこれと調べていました。
    ウチの場合は基本接続設定の項目がすべてグレーアウトになっていたりVPNサーバーの設定項目が消えていたりしてもはやただの箱状態でした。
    ファームを更新する前からIPv6オプションで接続していたはずですが、HGWの設定画面は普通だったと思います。
    NTT→プロバイダ(BIGLOBE)とたらい回しにされてようやく原因がわかったものの、IPv6サービスを解除しないと元の設定画面にならないとの事でした。
    あと前々から気になってたことがあってついでにそれもNTTに問い合わせましたが回答を得るまで30分以上待たされました。
    その内容はフィルタリングを一切していないのにアウトバウンドのパケットを破棄しているログがあると言うものでした。
    NTTによると、接続を試みたTLS1.2でないアウトバンドパケットは一旦破棄してTLS1.2に書き換えてパケットを再送信しているそうで、これは内部で自動的に設定されているそうです。
    もちろんHGWのマニュアルにもNTTのサイトにも一切そのような説明はありません。
    何かと謎だらけなNTTのHGWですが、IPv6の件も含めてもっと情報開示してもらいたいものです。

    1. コメントありがとうございます。そうなんです、ホームゲートウェイの取説を一生懸命検索してみるんですが、こういう件については何も書いてないですね。基本的にユーザーサポート的なものを何も提供しておらず、そのための部署も人員もない、という印象を受けます。
      HGWの設定画面がなにもいじれなくなった件ですが、IPv6は、NTT NGN網に直接接続できる事業者(VNE事業者)が増えた関係で、契約しているプロバイダがVNEになったら、契約も何も変えてなくても、設定画面がいじれなくなる、ということはあるかもしれないと思いますね。
      そしてパケット破棄の件情報ありがとうございます。そうなんですね。当店ではまだ具体的に問題化しておりませんが、必要になることもあるかもしれません。ありがとうごさいました!

  5. 佐藤修 より:

    あんましよくわからないけどIPV6に変更したらルーターの設定画面が一切融通が利かなくなってびびりました。このサイトで判りやすく説明してくれたおかげで理解できました。

    1. コメントありがとうございます。そうですよね、びびりますよね。あちこち問い合わせても、なかなか要領ををえた回答がえられず、ようやく判明したのがこちらの内容でした。これから新規に契約する方は、きっと、ルーターの設定なんて、何それそんなのもいじれたの?っていう感じなのでしょうね!

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