2015年4月の、Googleモバイルフレンドリーアルゴリズム導入から、ちょうど一年になります。
当店は今年オープンですので、初期の混乱には巻き込まれていませんが、それでもこの一か月、モバイルフレンドリーアルゴリズムと大格闘してきました。
おそらくBing以外のほとんどの検索サイトが、Googleから検索エンジンの卸売りを受けて検索を提供するほど、Web検索の覇者となったGoogle。そのGoogleが、全世界のWeb制作者に求める「モバイルフレンドリー」とはなにか。
それはまだまだ確立する過程にある未成熟なものなのだな、と思わされる出来事が、この1か月の間にいくたびかありました。
Google、5月に「モバイルフレンドリーテスト」のアップデートを予告
そんななか、Google Search Consoleから「モバイルフレンドリーテスト」を開くと、「5月にアップデート予定です。アップデートは順次提供されます」という表示が出るようになりました。
折りしも当店HPは、モバイルフレンドリーのためのリダイレクト設定からバグをとりのぞき、ようやく納得のいくリダイレクトができるようになったころです。リダイレクト / <link rel=”alternate”… / <link rel=”canonical”.. の設定がきちんとできているのに、「モバイルユーザビリティの問題」が減らない、という現象が起こっていました。
おかしいな・・・と思っていたところに、このアップデートのお知らせ。
何か大きなものが動いている予感がして、いろいろ確認してみると、確かに異変が起こっていました。
ころころ変わる検索順位。復活する幽霊URL・・・これはいったい何だろう?
起こっていた異変とは、こんなものでした。
- 毎日のように、検索順位が大変動する。特にモバイルの検索順位。
- 2008年に更新が止まっているような幽霊サイトが、突如検索結果に復活する。
- 改修時に削除したはずのページが、急に検索上位に入る。(クリックしても当然404エラーです)
教室の運営もあり、細かな毎日の変動を記録できなかったのですが、毎日見ていて大まかに感じられたのは、
Googleは、検索インデックスの再構築作業をやっているのではないか。
という予感でした。
Googleは昨年来、PCの検索結果とモバイルの検索結果を別々にしますよ、とは言っていたわけですが、まだまだ中途半端な感じがしていたのは当店だけではないと思います。Googleのウェブマスターブログを読んでいても、「使用し始めます」とか、「段階的に」とか、どこまでモバイルフレンドリー要素が重要視されているのか、よくわからない記述が多くて戸惑うことも多くありました。
そして今回、この4-5月に起こっている変動を見ますと、この「モバイル検索結果」に、もう一段の変革が起こっているのではないか、と思います。
新しいモバイルフレンドリーテストとともに、エラー件数も減り始めた
そして一昨日あたりから、当店のアカウント上でも、新しいモバイルフレンドリーテストが動作し始めました。(冒頭の画像)
(本日の時点では、まだ直接「モバイルフレンドリーテスト」で検索してヒットするページは、古いテストのままのようです。Search Consoleの中からしか開くことができません。)
以前のテストでは、テストに合格したのに「スマホ対応」と表示されないサイトが多数あったようですが、今回はどうでしょうか?
その結果を暗示するような出来事が、これと並行して起こりました。当店HPに関して、「モバイルユーザビリティの問題」の件数が減らず、不思議に思っていたのですが、このツールが切り替わったと同時に、一日数件ずつ、減り始めたのです。
すでに十分なモバイルフレンドリー対応はしており、時間の問題とは思っておりましたが、このタイミングで一気に減り始めたのは、偶然ではないと思います。
※2016-05-18追記
その後、「モバイルユーザビリティ」エラーは、5/10までじわじわと減っていきました。しかし、5/10でこの減少がいったん止まり、一週間ほど「残り3ページ」がエラーのまま表示されています。(各ページのモバイルフレンドリーテストは、いずれも合格の表示)
これと同時に、サイトマップのインデックス数が突然ゼロになり、そこから再インデックスが開始されたような表示になる事象が発生しています。 一週間たちますが、「インデックスステータス」に大きな変動はないものの、サイトマップ中のインデックス済みページは、なかなか元に戻りません。
新しいモバイルフレンドリーアルゴリズムによって、既存Webサイトの一斉再評価が行われている??
当店の経験した出来事から推測すれば、おそらくGoogleは、モバイルフレンドリーの判定基準に微妙な変更を行っており、この新基準に基づいて全サイトを一斉に再評価していると思われます。
ニュース・ブログ向けの新しいモバイルサイト規格・AMPも、導入されたばかりです。こちらもまだ、ニュース検索結果にしか適用されていないようですが、いずれブログ全般に拡大すると思われます。
Googleの新しい動向は、いつも一か月単位のスパンで見ないとはっきりしないことが多いものです。もう少し注視していかないと分かりませんが、いずれにしても、これからのSEOは、昨日と同じことをやっていても良いSEOはできないなあ、と痛感したのでした。
当店HPとブログは、最新の「ウェブマスターブログ」を指針として、できるかぎりのモバイルフレンドリー対応を行っております。ブログは(WordPressのプラグインを利用しているだけですが)AMP対応に改修しております。
当店のホームページ作成コースでは、この最新の状況を反映したレッスンを行う予定です。興味のある方は、いちどご来店いただければと思います。
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