パソコンやスマホにあまり強くない、お店の経営者の方から、よくご相談があります。
「知り合いから、『あなたお店の宣伝するんなら、インスタやらなきゃだめよ。インスタ』って言われたんだけど、どうしたらいいのか。これ本当にやった方がいいんですかね?」
はい。それですね。
分からないまま急いでやる必要ありません。やるなら分かってやりましょう。
「SNS集客」って言われて、成功例1つか2つ見せられて、かぶれて言いふらす人たちにはうんざりです。そんなSNSやったらいきなり全員バズって大繁盛なんて、あるわけないじゃないですか。
中には有用なセミナーもあるようですが、大金をはたいて何も分からないまま終わった方も多いはず。そんな方のために当教室でお話しているSNSの基本ノウハウをお伝えしていこうと思います。
凝ったテクニックの話、具体的な操作方法は書いてませんので、それを期待している方はよそをあたってください。
もちろん閲覧無料です。最後まで会員登録とか決済とかしなくても読めます。
SNSごとの特性を知って、できそうなものから始めよう
この記事で取り扱うSNS
- Instagram (インスタグラム、インスタ)
- Twitter (ツイッター)
- Facebook (フェイスブック)
この3つを取り扱います。
「どれが若い人に流行っているか」で決めてはダメ
ユーザー数が極端に少ないSNSをやっても、意味がないのは当たり前のことです。また、ターゲット層がまったくいないSNSをやっても意味はありません。
しかし、Facebook、Twitter、Instagramの3者について言えば、
SNSをはじめてやる、右も左も分からない方は、ユーザー数や年齢層を気にするのは最後にするべきだと思います。
なぜなら、表面的な数字に踊らされて、各SNSの特徴、自分に合っているかどうかを無視して始めると、絶対に続けられないからです。
実例を見るとそうなっていますので、明確に申し上げます。最初からユーザー数の話しかしない業者は相手にするべきではありません。
Instagram、Twitter、Facebookの順に、それぞれのSNSの特性と集客の仕方について、基本的な部分をご説明していきます。
Instagram、Twitter、Facebookのどれが自分に向いているか?
共通項目:「ハッシュタグ」について
どのSNSを使うにしても「ハッシュタグ」を知っておく必要があるので、まずご説明します。
ハッシュタグってこんなやつです。
やり方は「#」をつけて文字を打つだけ。必ずそのあとには空白を置かないと、続きの文章とまざるので注意。
特にInstagram、Twitterでよく使われます。「#」を「ハッシュ」と読むので、ハッシュタグといいます。
投稿に付けた「荷札」のようなもので、ハッシュタグで検索すると、そのハッシュタグがついた投稿が全て見られます。
特定のハッシュタグでみんなが投稿したり、
特定のハッシュタグが物凄く話題になってみんなが見るようになったり、
という現象が存在します。
自分の投稿を特定の関心の人に見せたい、という目的で必要なものです。
3つのSNSの特徴別一覧
Instagram、Twitter、Facebookを特徴別にまとめてみます。
Insta- gram | Face- book | ||
主役 | 写真 (動画) | 短文 | 長文と 写真 |
いいね | 〇 | 〇 | ◎ |
フォロー | 〇 | 〇 | 〇 |
友だち | × | × | ○ |
拡散 | × | 〇 | 〇 |
HPに 誘導 | × | 〇 | 〇 |
ハッシュ タグ | ◎ | ◎ | △ |
Instagram(インスタ)の特徴
Instagram(インスタ)は、次のような特徴があります。
- 投稿の主役は写真(動画)
- 文章は写真の説明どまり。
- 文章にHPアドレスを入れてもタップできない
- 他の投稿を拡散する機能はない
- ハッシュタグが使える
Instagramで集客するとしたら、大体次のような流れになります。
- 狙ったユーザー層が「いいね」を押したくなるような写真をコンスタントに投稿
- 適切なハッシュタグをつけて投稿
- いいね や、フォロワーが増える
- いいねやフォローされると、次第に多くの人のタイムラインに出るようになる
- 店名や場所、HPが広く知れ渡る
投稿自体がドカンと拡散されることはありません。また、プロフィール内にHPのアドレスを掲載できますが、各投稿内にアドレスを入れてもタップできません。
お店の潜在顧客をイメージし、その人たちに「いいね」されるような写真、お店のことを知ってもらえる写真を投稿しつづける必要があります。
Twitter(ツイッター)の特徴
Twitter(ツイッター)は、次のような特徴があります。
- 投稿の主役は短文(140文字)
- 写真もつけられるが、つけなくても良い
- 文章にHPアドレスを入れるとタップで飛ばせる
- 「リツイート」により拡散する
- ハッシュタグが非常に重要
ちょっとした文章+写真というスタイルが理想ですが、写真はなくても投稿できます。
ブログがある方は、記事のURLを貼るだけできれいなカード型に表示され、簡単にユーザーを誘導することができます。
「リツイート」機能が大きな特徴で、良い記事・良い商品は「リツイート」され、フォロワーからフォロワーへ爆発的に拡散されます。
ハッシュタグが非常に重要。みんなが使っているハッシュタグは「トレンド」としてランクに表示され、そこから記事を探して見ている人も多いです。
店主のつぶやきが並んでいるような形でも悪くはないですが、やはり意識的にHPのアドレスを入れる、有効なハッシュタグを入れるといった方法で、集客につなげていきます。
Facebook(フェイスブック)の特徴
Facebook(フェイスブック)は、次のような特徴があります。
- 3つの中で一番投稿の文章量が多く、写真もたくさんつく
- 原則として本名による登録
- 個人ページ、ビジネスページとも、登録する情報量が非常に豊富
- 「友だち」制度により、アカウント間の結びつきが強い
- 文章にHPアドレスを入れるとタップで飛ばせる
- 「シェア」により拡散する
- ハッシュタグは一応打てるがほとんど使われない
Facebookは、ほとんどそれ自身でブログのような情報量です。
写真・文章どちらも主役になれるほどしっかり掲載できます。
本名制、「友だち」制度が他の2者との決定的な違いです。現実の人間関係を非常に色濃く反映します。
ビジネス用の「Facebookページ」には、個別投稿だけでなく「ページそのものにいいね!」する機能があり、この「丸ごといいね!」を押した人のタイムラインには、自分の店舗の投稿が常時流れるようになります。
ビジネスの情報や、個人であれば個人情報も大量に登録できます。(しないことも可)このため、関心や趣味によって非常に複雑なフィルターがかかり、興味・関心のある人のところに投稿が流れるようになっています。
それぞれに向いている人のイメージ
以上の解説をまとめて、それぞれのSNSに向いている人のイメージを書いてみます。
Instagramに向いているのは、
写真として見せるものが多く、写真を見ただけで宣伝になるお店。そして何より写真を撮るのが楽しい人 だと思います。
Twitterに向いているのは
写真で説明しづらく、文章がどうしても必要なお店。
ホームページ・ブログのアクセス増加、SEOとしても効果あり。
Facebookに向いているのは
しっかりと力量をさいて、ブログ並みに文章と写真を掲載できる方。
ただの宣伝ではなくて、Facebook上でユーザーやファンとしっかりした関係を築きたい方。
こんなところだと思います。
どれを使うか決まれば、投稿を重ねながら、細かなテクニックなどは覚えていけば大丈夫です。
ご参考になればと思います!
コメント