当店はスマホデータ移行サービスを実施していますが、そんな中で次のようなご相談がくることがあります。
- 新しいスマホに、前のスマホの内容をそっくりそのまま移したい。
- LINEのトーク履歴だけはどうしても残したい。
データ移行といえば「そっくりそのまま移せて当然」と考えるのは、ひじょうに自然なお気持ちなのですが、残念ながら現在のスマホは、前の機種のデータをそっくりそのまま移せるようにはできていないことが多いのです。
特に、iPhoneからAndroidに機種変更する場合に、「移せないデータ」が発生して、あなたを困らせることが多くあります。その逆、AndroidからiPhoneの機種変更でも、そういうことが起こります。
この記事では、iPhoneからAndroid、また逆にAndroidからiPhoneへの機種変更を検討中の方が、予想外の困難に直面して機種変更を後悔しないよう、いくつかチェックポイントを挙げていきたいと思います。
「ほぼ丸ごと」コピーのように新機種に移せるのはiPhoneの特権
iPhoneには、非常にすぐれたバックアップ機能があり、旧機種から新機種に「ほぼ丸ごと」データを写すことができます。
詳しくは当店の次の記事をご覧ください。
そもそもiPhoneの「バックアップ」って何?【iPhoneそもそもシリーズ】 | キュリオステーション志木店のブログ
現在iPhoneをお使いの方は、次もiPhoneに機種変更すれば、このバックアップ機能を使って「ほぼ丸ごと」移行することができます。
そのことにメリットを感じる方は、iPhoneならiPhoneに機種変更すべきです。
LINEのトーク履歴はiPhone→iPhone、またはAndroid→Androidの場合のみ移行可能
LINEのトーク履歴は、LINEの仕様により、iPhone→Android、またAndroid→iPhone という(異なるOSへの)移行はできません。
iPhoneどうし、またAndroid同士であれば、簡単な操作によって完全にトーク履歴を移行することができます。
【同じOSに引き継ぐ場合】
記事内に書いてある手順でバックアップ・復元して、完全な形でトークを引き継ぐことができます。
【異なるOSに引き継ぐ場合】
バックアップ用のPINコードを登録しておくと、直近14日間のトーク履歴を自動的に引き継ぐことができます。→14日より以前のトークは、LINEのサーバーに保存されない仕様のため、引き継ぐことができません。
14日より前のものも含めて、トーク履歴を完全に残したい方は、iPhoneならiPhoneに、AndroidならAndroidに機種変更するべきです。
特に最近、携帯ショップがAndroidをすすめるケースが増えており、iPhoneユーザーの方から「トーク履歴が移せない」という声が多く入るようになっています。この点をしっかり確認のうえ機種変更することをおすすめします。
アドレス帳・カレンダー・メールが一から入れ直しになる場合があります
アドレス帳・カレンダー・メールなど、スマホの基本的なデータは、
- iPhoneの場合→Apple IDに紐づきます。
- Androidの場合→Googleアカウントに紐づきます。
iPhoneどうし、Androidどうしの機種変更では、それぞれのID、アカウントでログインするだけで自動的に移るものがとても多いのですが、
そうでない場合は、移行のためにひと手間必要な場合があります。
AndroidからiPhoneにデータ移行する方法(Apple公式)
iPhoneからAndroidに電話帳を移行する方法(Softbank公式)
特に、Androidは、Googleが開発したOSですが、スマホメーカーが独自のカスタマイズを加えて搭載しているため、統一した方法がなく、Apple公式のようなはっきりした方法がありません。
またやっかいなのは、Androidスマホの連絡先は、ユーザーが入力する時点で「本体に保存」「Googleに保存」などと選ぶようになっており、どちらで保存された連絡先かによって、移行の方法が異なります。
特に連絡先などをiPhoneからAndroidに移行する場合、注意が必要です。
このようなやっかいな手順をおこなう自信のない方、その時間がない方は、安易にiPhone→Androidの機種変更をするべきではありません。
今後も本記事に追記します
以上、当店が遭遇した、移行困難事例に即して何点か注意点を書いてみました。
今後も、新たな特徴的な事例が出ましたら、本記事に追記します。
おおまかにいって、心配なデータがある方は、iPhone→Android 、またAndroid→iPhone の機種変更はしない方が無難だということは、はっきりしています。ご注意ください。
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