Windows 10 / Windows 11 のサインイン画面で、パスワードの代わりに入力する簡易なコードを「PIN」といいますが
このPINの入力を、4回間違えて、5回目を入力する前に「チャレンジフレーズ」と表示されます。
このとき、Windows10は日本語表記だからまだいいのですが、Windows 11では、英語表記になってしまっていて、何のことだかさっぱりわからない、どうしたらいいか、というご質問がきています。
You’ve entered an incorrect PIN several times.
To try again, enter A1B2C3 below.
この英語の日本語訳は、左側のWindows 10の画面のとおりです。
正しくないPINが複数回入力されました。
もう一度試すには、下にA1B2C3を入力してください。
対処方法
対処方法は、書いてある通りで、「チャレンジフレーズ」という入力欄に、そこに書いてある文字をそのまま入力するだけです。
簡単すぎるので、「本当にそれでいいの?」と疑問に感じてしまう面があるのだと思いますが、それで大丈夫です、5回目のPIN入力に進めます。
そして、5回目も間違うと、次の入力はできなくなり、再起動するしかなくなります。
そもそもPINコードが分からなくなっている場合は
ここまで来てしまうにあたっては、やはりPINコードが間違っている可能性が高いです。
その場合の対処方法は、別の記事で詳しく書いていますのでご覧ください。
「チャレンジフレーズ」ってそもそも何のこと?
「チャレンジフレーズ」、これそもそも、一体どういう意味なんでしょうか。何のためにこんなことしてるんでしょうか。
そのことをちゃんと書いた日本語記事がどうもないようなので、改めて解説いたします。
パソコンが盗まれた時の不正侵入を防ぐため
パソコンを盗んだかなにかで、PINコードをひたすら入力して当てようとする者がいたとします。
すると、短時間にたてつづけにPINを入力することになります。また、膨大な試行が必要なので、機械的にやろうとする者もいるでしょう。
そこで、数回間違うと「チャレンジフレーズ」を求める仕組みにして、機械的な不正アクセスを防ごうというものです。
(ただし、毎回必ず A1B2C3 なので、そんなんで意味ある? という疑問は出ているようですが)
さらに、チャレンジフレーズさえ入力していれば何回でも試せる、というわけではなく、再起動を繰り返しているうちに、だんだん入力できない時間が設定されるようになっているようです。
正当なユーザーがうっかりPINを間違えた時にも、パソコン内のデータをまるまる失ってしまうことがないように、しかし、盗まれた場合には不正侵入されないように、そういうことをいろいろと考えたひとつの形が、「チャレンジフレーズ」を含むPINを間違った時の処理になっていると思われます。
コメント